1.腐葉土ってそもそもどんなもの?
腐葉土は、植物や作物を育てる土を改善するための堆肥の中の1種です。土壌を通気性・保水性・保肥性に優れたものに改良します。もともとは「腐植土」と呼ばれ、秋や冬に枯れて落ちた樹木の葉っぱや枝が長い年月をかけて、土状になったものをいいます。主に水はけ、水もちを改善するための土壌改良を目的として使用されることもあります。一般的に販売されている腐葉土は、人工的に2か月程で作成されているもので、家庭菜園などで質の良い腐葉土を使いたい方は、自宅で枯葉から腐葉土を作っている方もいます。栄養がない状態の土でも「腐葉土」を利用すれば栄養たっぷりの土になります。
2.腐葉土をつくるとこんな時に便利
野菜や植物を育てるためには「土」が必要になります。
腐葉土は、排水性や通気性、保温性に富み、菜園や特に園芸には、欠かせない用土です。
腐葉土は、一回作って手順を覚えれば、次回からは、比較的簡単に、
上等の腐葉土を作ることができます。少し手間をかけてあげれば、お金も資源も節約できるわけです。
3.腐葉土の効果はすごい
土に栄養を与え状態を改善してくれる「腐葉土」にはさまざまな効果が期待できます。主な効果は「通気性」や「保水性」「保肥性」を高めてくれる点です。
また、栄養分を失った土に新しい栄養を与えることもできます。
いわゆる、土の状態が良い環境へとよみがえるのです。
4.適している葉はどれ?
腐葉土を家庭で作る場合の落ち葉は、
秋に落葉するケヤキ、クヌギ、コナラ、サクラなど、
広葉落葉樹の落ち葉が最適です。
以上の木は、比較的早く腐葉土になることも魅力です。
腐葉土作りに適さない樹木は、
松、スギ、マツなどの針葉樹やイチョウの葉、
ツバキなどの、常緑樹の落ち葉も扱いにくいです。
5.腐葉土の作り方
腐葉土の原料は枯れ葉や木の枝でできています。
ですので、時間と手間をかければ、どなたでもでも腐葉土を作ることができます。
まず腐葉土を作るためには「大量の落ち葉」と「スペース」が必要です。庭を持っている人は落ち葉を入れるための穴を掘ってください。
そして、たくさん集めた大量の落ち葉を入れていきましょう。穴に落ち葉を入れた後は雨がかからないようにビニールシートで全体をおおってください。
また、風で落ち葉が飛ばないように置き石で防ぎましょう。
2~3か月放置してから穴の中にある落ち葉を少しずつ土と混ぜてください。
何回か繰り返していけば落ち葉の形が自然となくなります。
もう少し早く作りたい場合は、
積み上げる落ち葉や朽ちた木の間に、
庭の土と米ぬかを発酵促進のために薄くばらまき、
パイ生地みたいに積んでいくやり方がお勧めです。
米ぬかを使う場合は、
月に一度くらい中身を切り返してあげます。
3ヶ月くらいから1年で葉や枝の形がなくなり、
黒っぽい良い香りのする腐葉土となります。
落ち葉の形がなくなってきたら腐葉土の完成です。
6.使い方
腐葉土には主に「2つ」の使い方があります。
土を再生として使う
すでに使用している土の中に腐葉土を混ぜてください。割合は土2:腐葉土1です。腐葉土をたくさん混ぜてしまうと通気性・水はけが悪くなってしまうので逆効果になります。腐葉土と土のバランスも考えて混ぜましょう。
防寒対策として使う
腐葉土は土のうえからかぶせるだけで防寒対策ができます。土の表面3~4cmほど腐葉土でおおってください。寒さや雪から植物を守ってくれます。
また、病原菌のもととなる雨水がたまるのを防いでくれる効果もあります。